Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
あの時は鬱状態で、冷静な考え方が出来なかった。苛立った勢いで離婚届にサインして、彼と別れた。
実家に戻り、精神的に落ち着き、鬱から脱却して、元の自分に戻ると、冷静に考えられるようになって、今は正常な判断ができるようになった。
今思えば、あの時の離婚はお互いにとってベストな方法だったのかもしれない。
「父さんや母さんからは元気にしていると訊いていたけど…実際に睦月に会うまで心配だったんだ」
「私は大丈夫よ…今はこうして…大好きな料理の仕事しているし…」
「みたいだな…誰かが俺達は見ているぞ」
「えっ?」
豊に言われ、振り返ると山城さんが柱の影から私達を見ていた。
「頑張れよ。睦月」
「豊もね…四年越しでようやくいい別れが出来た気がする。あの時はゴメンね…」
「ん、あ・・・君は精神的に追いつめられていたんだ…仕方がないさ…俺も冷たいコト言って…ゴメンな…俺自身もココロに余裕がなかった…」
私と豊は拳を突き合わせ、微笑み合う。
彼は俺を憎めと言ったけど…今でも、愛してる。
でも・・・私はもう貴方の妻には戻れない。
私は後ろ髪を引かれながら打ち上げの部屋に戻った。
実家に戻り、精神的に落ち着き、鬱から脱却して、元の自分に戻ると、冷静に考えられるようになって、今は正常な判断ができるようになった。
今思えば、あの時の離婚はお互いにとってベストな方法だったのかもしれない。
「父さんや母さんからは元気にしていると訊いていたけど…実際に睦月に会うまで心配だったんだ」
「私は大丈夫よ…今はこうして…大好きな料理の仕事しているし…」
「みたいだな…誰かが俺達は見ているぞ」
「えっ?」
豊に言われ、振り返ると山城さんが柱の影から私達を見ていた。
「頑張れよ。睦月」
「豊もね…四年越しでようやくいい別れが出来た気がする。あの時はゴメンね…」
「ん、あ・・・君は精神的に追いつめられていたんだ…仕方がないさ…俺も冷たいコト言って…ゴメンな…俺自身もココロに余裕がなかった…」
私と豊は拳を突き合わせ、微笑み合う。
彼は俺を憎めと言ったけど…今でも、愛してる。
でも・・・私はもう貴方の妻には戻れない。
私は後ろ髪を引かれながら打ち上げの部屋に戻った。