Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
戻れない過去
全てを知ったからと言って、元の鞘に戻れるとも思っていない。
小さめのバンケットルームを貸し切り、久しぶりの四人でお喋りしながらシャンパンで乾杯。
オーダーした料理を待っていた。
「もう十月だな…」
千里さんそう言うと豊が「そうだな…今年も後二ヵ月で終わりだな」と返した。
「クリスマスはどうするんだ?豊」
「クリスマス?さすがにクリスマスのコトはまだ何も考えていませんよ…」
私と摩弥さんは並んでソファに腰を下ろし、グラスのシャンパンを飲んでいた。
黒服のボーイが銀色のトレイにオーダーした料理を運んで来た。
「!?」
その背後には柊さんが姿を現した。
彼の右手には銃が握りしめられていた。
「皆、コイツは銃を隠し持ってる!!早く逃げるんだ!!!」
柊さんの大声で私達四人が騒然とした。
「チッ」
ボーイは床にトレイをガシャンと落とし、隠し持っていた銃の先端を柊さんに向ける。
私達がソファから腰を上げるとボーイは私達に向けて銃口を向け、引き金を引いた。
「危ない!!」
摩弥さんが私を突き倒して庇う。
「亜久里!!?」
私の護衛の早乙女さんが部屋に入って来て、柊さんを援護して、ボーイを取り押さえた。
小さめのバンケットルームを貸し切り、久しぶりの四人でお喋りしながらシャンパンで乾杯。
オーダーした料理を待っていた。
「もう十月だな…」
千里さんそう言うと豊が「そうだな…今年も後二ヵ月で終わりだな」と返した。
「クリスマスはどうするんだ?豊」
「クリスマス?さすがにクリスマスのコトはまだ何も考えていませんよ…」
私と摩弥さんは並んでソファに腰を下ろし、グラスのシャンパンを飲んでいた。
黒服のボーイが銀色のトレイにオーダーした料理を運んで来た。
「!?」
その背後には柊さんが姿を現した。
彼の右手には銃が握りしめられていた。
「皆、コイツは銃を隠し持ってる!!早く逃げるんだ!!!」
柊さんの大声で私達四人が騒然とした。
「チッ」
ボーイは床にトレイをガシャンと落とし、隠し持っていた銃の先端を柊さんに向ける。
私達がソファから腰を上げるとボーイは私達に向けて銃口を向け、引き金を引いた。
「危ない!!」
摩弥さんが私を突き倒して庇う。
「亜久里!!?」
私の護衛の早乙女さんが部屋に入って来て、柊さんを援護して、ボーイを取り押さえた。