Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
柊さんが病室を出た私を追い駆けて来た。

「神楽坂先生」

「…柊さんも摩弥さんのコト、スキですよね…」

「…最初は唯の部下だった彼女。気づけば…そうなっていました。彼女の左腕はもしかすれば…動かないかもしれない。でも・・・俺が彼女の左腕になるつもりです」

「では、摩弥さんと結婚されるのですか?」

「最終的にはそうなると思います…」

「…おめでとうございます」

「いえ・・・まだ・・・そこまでは・・・神楽坂社長のようにストレートにプロポーズしていません」

「でも、きっと摩弥さんは待っていますよ…柊さんのプロポーズを…」

「そうですね…」

柊さんは照れ臭そうに笑った。

「柊さんもそんな顔するんですね…普段は余り顔に表情でない人だから…」



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