Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
遠目の場所で私の護衛をしていた早乙女さんはクスクスと笑っていた。
柊さんのセクターで働く摩弥さん以外全員が公安の刑事らしい。

その彼らを纏めているのが柊さん。

「何笑ってんだ?早乙女」

「可笑し過ぎて…これでも笑いを堪えれているんですよ…」


柊さんは眉を顰め、凄い目つきで早乙女さんを睨み据えていた。
彼が銃を所持していたら、早乙女さんは撃ち殺されてしまうかも。


「皆にも報告していいですか?ボス」

早乙女さんは面白がって更に柊さんの神経を逆撫でる。

「そんな報告は不要だ。俺の口から皆に報告するから・・・それまで秘密だ。早乙女」

「了解しました…あーあ、皆…亜久里を狙ってたのに…ボスが食っちまうなんて…」

「まだ・・・食べてないぞ…俺が食べたのは唇だけだ…」

「了解…じゃ帰ろうか…神楽坂先生」

「はい」

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