Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「睦月のコトは忘れる…だから、お前も忘れてくれ」

「豊…」

「俺は近々…マンションを引っ越す…派手に報道され、世間の注目を浴びた。連中も暫くは鳴りを潜めるだろう…」

「豊・・・」

「私は忘れない…」

「睦月…」

「貴方の本当のキモチを知ってしまったから…」

「・・・俺は見合いでも何でもして、お前を忘れる…」

「見合い相手の女性を傷つけるコトになるわよ…豊…摩弥さんのようにお金を貰って恋人役のを演じてるワケじゃないんだから…」


「相手を愛せるよう努力はする…」

豊はブラックを飲み干し、先に席を立った。
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