Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
短く角度を変えて落とされていくキス。
再び激しく唇を貪られ、水音が混じっていく。

私の着ていた衣服にも彼の手が伸びて来る。

「四年半ぶりだから…大丈夫かな?」

「何?御堂さんとは何もなかったのか?」

「うん」

「あのたらしの御堂さんだぞ…」
豊は強く念を押す。
「うん…」

「御堂さん…もしかして…フェイクじゃなく・・・本気だったんじゃないのか?」

「えっ?」

「悪い女だな…睦月…たらしの御堂さんを本気するなんて…」

「私は何も…」

豊の手が私の弱いわき腹に触れて来た。思わず、カラダを捩り、彼の手首を掴む。

「相変わらず…弱いんだな…此処」

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