Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
二人でダイニングテーブルを囲み、朝食を食べる。
久しぶりに味わう二人の食卓。

「何だか…新婚気分に戻った感じだ…」

豊は嬉しそうにワカメの味噌汁を啜った。

「あのさ・・・一つ確認しておきたいコトがあるの…」

「何だ?」

「摩弥さんとフェイクだけど…キス以上のコトは本当になかったの??」

豊は啜っていた味噌汁を吐きそうになった。

「だ、大丈夫?豊」

「お前が変なコト…訊くからだ…お前の方こそ…御堂さんとは何もなかったのか?」

「私はキスだってしてない…清い仲よ・・・」

「俺だって…二人で何度か泊まったけど…何もなかった…摩弥さん…そう言う所は仕事だと言って…完全に拒否していた…」

「本当に?」

「睦月お前…俺と喧嘩したいのか?」

「ううん」

私は首を振った。

「だって…摩弥さん…私と違って…凄く色気あるから…」

「おいっ・・・俺と摩弥さんがキスしたコト…柊さんには言うなよ…俺…撃ち殺されるかもしれないから・・・」

「言わないよ・・・」




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