Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
母の思い
豊は私に予備のカードキーを渡し、先に出て行った。
私は後片付けを済ませ、自分の部屋に戻り、御堂社長のオフィスを訊ねた。
「あ・・・」
エントランスで千里さんと鉢合わせする。
「睦月…」
「千里さん」
あの事件以来、彼と会うコトはなかった。
「摩弥さんと柊さん…交際してるらしいな…」
「うん…」
「で、豊と睦月は?」
「私達も昨日ようやく・・・元の鞘に戻りました…」
「そっか…それは良かったじゃないか・・・」
「うん・・・」
「あの事件で…ようやく豊がお前と同じマンションのフロアに住んでいた謎も解けた・・・」
「うん」
全ては私を守る為の豊の気遣いだった…
兄貴の言うように私は豊に深く愛されている・・・
二人で話をしながらエレベーターに乗り込んだ。
目指す場所は社長室。
「今日は何の用?」
「今度の冬の限定商品の話だ…全然…アイデアが出なくて…親父の知恵を借りようかと…お前は?」
「私も試作品の返却と感想レポートを渡しに」
「ふうん」
私は後片付けを済ませ、自分の部屋に戻り、御堂社長のオフィスを訊ねた。
「あ・・・」
エントランスで千里さんと鉢合わせする。
「睦月…」
「千里さん」
あの事件以来、彼と会うコトはなかった。
「摩弥さんと柊さん…交際してるらしいな…」
「うん…」
「で、豊と睦月は?」
「私達も昨日ようやく・・・元の鞘に戻りました…」
「そっか…それは良かったじゃないか・・・」
「うん・・・」
「あの事件で…ようやく豊がお前と同じマンションのフロアに住んでいた謎も解けた・・・」
「うん」
全ては私を守る為の豊の気遣いだった…
兄貴の言うように私は豊に深く愛されている・・・
二人で話をしながらエレベーターに乗り込んだ。
目指す場所は社長室。
「今日は何の用?」
「今度の冬の限定商品の話だ…全然…アイデアが出なくて…親父の知恵を借りようかと…お前は?」
「私も試作品の返却と感想レポートを渡しに」
「ふうん」