Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
私達は最上階フロアで下りて、御堂社長の居る社長室へと向かう。
「海里…千里さんと睦月を別れさせて頂戴」

「…莉真…君は何を言ってるんだ?
二人が付き合おうと俺達親には関係ない…違うか?」

「…私は睦月の傷つく所を見たくないのよ!」

「莉真・・・」

ドア越しに聞こえる会話に足を止めた。

「親父…女と話してるな…」

「相手はお母さんよ…」

私はノックをしてそのまま入って行った。

「お母さん!!」

「睦月・・・!?」

「御堂社長の会社にまで乗り込んで…どう言うつもり?」

私はお母さんを激しく責めた。

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