Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「佐久也…貴方酔ってる?」

「いや、まだ・・・素面だけど…」

「周防さん相当…ストレス溜まってそう…」

「小早川君・・・私のコトをストレスの根源にみたいに言わないでよ…」

「…紗羅さんって…有翠以上に怖いかも…豊さん…二人の間に挟まれて…大変じゃなかったですか?」

「それは…」

紗羅さんは豊の方をギロリと睨んだ。

神楽坂家の女性陣の強さは昔と変わってなかった。

「・・・優しい姉貴と可愛い妹に挟まれて…とっても幸せだったよ…」

「豊君…目が嬉しそうじゃないよ…」
佐久也さんの鋭い突っ込みに私は思わず笑った。

「やっぱり…俺は嘘はつけないかも・・・」
「大体…こんなヘタレの豊の何処かいいのよ…睦月は…御堂さんの方がずっといいと思うけど・・・」

「紗羅お前なぁ・・・二人を一番元鞘に戻そうとしていたのはお前だろ?」

「そうね…何処かいいのかな?」

「睦月お前!?」

「でも・・・ヘタレでもスキなのよ…でも、嘘つけない性格のクセに…良く今まで…冷たく出来たわね・・・」

「心の鬼にしたから…」

――――心を鬼にか・・・






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