Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
グランドホールの天井は高く、巨大で豪華なシャンデリアが幾つも吊り下がって会場を煌々と照らしていた。
元夫の豊の門出。
私も元妻として心から祝福した。
白いテーブルクロスのかかった丸テーブルが同じ間隔に並び、周囲をぐるりと囲むように人だかりが幾つも出来ていた。
これだけの大勢の中、豊の姿も壇上に上がらなければ全く見えない。
「えっ?」
私の隣に居たはずの兄貴が何処かに消えてしまった。
「睦月さんも来てたんだ…」
「有翠(アリス)ちゃん」
豊の妹の有翠ちゃんの方が私の姿を見つけ、近寄って来た。
「お母さんも一緒だよ…来る?睦月さん」
「あ・・・今夜は遠慮…」
有翠ちゃんは強い力で私の手を引っ張り、豊の母親・紗月(サツキ)さんの所に連れ出した。
「あら、睦月さん…久しぶり…元気だった?」
紗月さんに会うのは三年振りのコト。
「睦月さんは大活躍ね…私も貴方のレシピ本買ったわよ…」
「買ったって…言って下されば…プレゼントさせていただくのに・・・」
元夫の豊の門出。
私も元妻として心から祝福した。
白いテーブルクロスのかかった丸テーブルが同じ間隔に並び、周囲をぐるりと囲むように人だかりが幾つも出来ていた。
これだけの大勢の中、豊の姿も壇上に上がらなければ全く見えない。
「えっ?」
私の隣に居たはずの兄貴が何処かに消えてしまった。
「睦月さんも来てたんだ…」
「有翠(アリス)ちゃん」
豊の妹の有翠ちゃんの方が私の姿を見つけ、近寄って来た。
「お母さんも一緒だよ…来る?睦月さん」
「あ・・・今夜は遠慮…」
有翠ちゃんは強い力で私の手を引っ張り、豊の母親・紗月(サツキ)さんの所に連れ出した。
「あら、睦月さん…久しぶり…元気だった?」
紗月さんに会うのは三年振りのコト。
「睦月さんは大活躍ね…私も貴方のレシピ本買ったわよ…」
「買ったって…言って下されば…プレゼントさせていただくのに・・・」