Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
その反動だろうか…

今の豊は二人になるとスキンシップも多めで、直ぐに甘い雰囲気を仕掛けて来る。

「愛してる…睦月」

こんなに甘く蕩けた豊は今まで見たコトがなかった。

私の肌に触れる唇も指先も繊細に敏感な部分に触れて来る。

私が直ぐに甘い声を上げて、豊を求めた・・・



―――このままずっと二人で甘い新婚のような生活を続けるのも悪くないけど。




疑問に思うコトもある・・・
私はこれでいいのか?

神楽坂家の長男の嫁として責務を果たせない私。

皆に気遣われ、甘えたままで・・・

―――また…ココロが墨ような真っ黒い感情で染められていく。





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