Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
ホームパーティ
―――街はクリスマスカラーに染まっていた。

ホームパーティはクリスマスが近いコトもあり、クリスマスパーティになった。
場所は筒見社長の部屋で、予め紗羅さんと作ったパーティ料理を持ち込んだ。
ダイニングテーブルには私達の料理で一杯になった。
後はオーブンで焼いてる丸鶏のハーブ焼きだけ。
「これ全部…神楽坂先生が作ったんですか?」

「私も少しは手伝ったわよ…凛香さん」

「紗羅さんもお手伝いされたんですか…」

「手伝ったと言っても…ほぼ…睦月さんが作ったからね…凛香さん」

「佐久也!?貴方ね…」

「それよりもお腹目立って来ましたね…」

「まぁ・・・もう五ヵ月だから・・・」

紗羅さんはふっくらとしたお腹を摩った。

「ママ、パパ…玲也君の玩具部屋・・・凄いよ!!」

玲也君の玩具部屋で遊んでいた朔斗君がダイニングルームに居る私達の元に戻って来た。

「おーい!!睦月…チキンがもうすぐで焼けるぞ!!」

「今、行きます!!」

私はキッチンルームに居る豊と筒見社長の元に行った。

二人はキッチンに立ち、既にワインを飲んでいた。

「何で!?二人でワイン飲んでるの??」

「いやこれは試飲ですよ…神楽坂夫人」

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