Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
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私は凛香さんから検査薬を受け取った。
そして、パーティを終え、部屋に戻ると早速ダメもとで試してみた。

「!?」

くっきりと陽性の反応が出た。

――――私は再び豊の子を授かった・・・


不安しかないけど…

紗羅さんの言っていた槇村先生に一縷の望みを託すコトにした。


書斎に籠って、仕事をしている豊にコーヒーを淹れ、訊ねる。

「コーヒー淹れたわよ…豊…」

「サンキュー…」

「酔ってるのに・・・仕事できるの?」

「…デキるさ・・・」

豊は笑って返した。

「豊…訊いてくれる?」

「何?」

豊はノートパソコンを画面を見ていた。

「私…妊娠したかもしれない…」

豊は私の方に振り返る。

「・・・すまない…あの時の子供だな…」

運動会の夜…

私達は四年半振りに肌を交わし、避妊は後回しにしてしまった。

あの日以外は豊も避妊には気を遣っていたから…

思い当たる節はあの夜しかなかったーーー・・・

「…あ・・・俺のしたコトが…」

豊は項垂れてしまった。

「ゴメン…睦月」

「・・・私…この子だけは何としても産むから…」

「でも・・・お前は…」

「明日…紗羅さんが紹介してくれた産婦人科医の診察を受ける…」

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