Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
筒見社長夫妻の診察を終え、四人で病院近くのイタリアレストランでランチを食べる。

「お互いに喜ばしいコトですね…」

「しかし…驚いた…槇村先生って…俺達と大して歳が変わらなさそうだな…」

「紗羅さんの情報によると柊也さんと同い年ですよ…」

「俺と同い年か・・・」

「筒見社長と同い年の産科医に毎回…自分の妻を内診されると思うと…複雑だな」

「豊貴方ね…槇村先生に対して失礼よ…」


「…俺も同感だ…神楽坂社長」

「柊也さんまで…何言ってるのよ…」

二人は同調していた。

「…予定日は三日違いですね…」

「うん…このまま何もなく…生まれてくれたら、性別なんてどうでもいいわ…」

「私も同感です…でも・・・強いて言えば…女の子が欲しいんですけど」

「上は男の子だもんね…紗羅さんもそう言ってる…」

「俺達亭主は頑張って稼ぐしかないな…神楽坂社長」

「筒見社長が何処まで稼ぐおつもりですか?」

「そうだな…業界第一位の「ドラゴングループ」に勝つまで頑張るつもりだ…だから、レオンさんお力添えお願いしますよ…」

「・・・でも、ウチの妹・・・小早川ブラザーズの一番下と結婚するかもしれないしな…」

「小早川家の親戚になるの?姉貴は周防家で…妹は小早川家…末は恐ろしいな…」





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