Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「睦月…昨日から凛香さん、入院してるらしいな…訊いてるか?」

「あ・・・うん」

「お前は大丈夫か?」

「大丈夫だよ…水はちゃんと飲んでるから…」

睦月はローテーブルに置いたミネラルウォーターのペットボトルを見せた。

「そっか…それ訊いて…安心した」

「明日は可燃ごみの日だったな…」

「うん…仕事で疲れてるのに…色々と家のコトさせてゴメンね…豊」

「いいんだよ…睦月は俺のコトよりも赤ちゃんのコトを気に掛けてやれ…」

今まで…睦月が妊娠しても…俺は仕事ばかりで何も手助けしてやれなかった。
こうして、考えて見ると俺は薄情なオトコだった。
どんなコトがあっても、出来る限りのコトはして、今回は悔いのないよう、睦月をサポートしようと思った。


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