Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
開かずの部屋
悪阻のピークも過ぎ、相変わらずダメな匂いもあるけど…
妊娠四ヵ月目に入った。
先月に引き続き、豊が検診に付き添った。
赤ちゃんを抱っこしているママも見ると…私もあんな風になりたいと切な想いが溢れた。
「どうした?睦月」
「別に…」
「…二人で頑張れば…きっと赤ちゃん…俺達だって抱っこできるさ・・・」
「豊…」
豊はそっと私の手を優しく握り、そう強く言って、励ましてくれた。
仕事だと言って、検診には全く付き添わなかった豊。
でも、今回は違った。
わざわざ仕事を休み、検診に付き添ってくれた。
豊も今までとは違い、決して妊娠を私任せにはしていなかった。
「豊の言葉…凄く心強いよ…」
「…そっか…今まで…ゴメンな…俺がパパとして…頼りなかったかもしれない…だから…俺達には…」
「豊のせいじゃないよ…自分を責めないで…」
空が亡くなってしまったのは自分のせいだと責めていた昔の私と重なった。
「誰のせいでもないわ…」
「睦月…」
妊娠四ヵ月目に入った。
先月に引き続き、豊が検診に付き添った。
赤ちゃんを抱っこしているママも見ると…私もあんな風になりたいと切な想いが溢れた。
「どうした?睦月」
「別に…」
「…二人で頑張れば…きっと赤ちゃん…俺達だって抱っこできるさ・・・」
「豊…」
豊はそっと私の手を優しく握り、そう強く言って、励ましてくれた。
仕事だと言って、検診には全く付き添わなかった豊。
でも、今回は違った。
わざわざ仕事を休み、検診に付き添ってくれた。
豊も今までとは違い、決して妊娠を私任せにはしていなかった。
「豊の言葉…凄く心強いよ…」
「…そっか…今まで…ゴメンな…俺がパパとして…頼りなかったかもしれない…だから…俺達には…」
「豊のせいじゃないよ…自分を責めないで…」
空が亡くなってしまったのは自分のせいだと責めていた昔の私と重なった。
「誰のせいでもないわ…」
「睦月…」