Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
その日の夜・・・

豊は看護師に頼み、簡易ベットを持ち込んで泊まり込んだ。

私はノックの音で目が覚める。

豊は既に起床し、院内のコンビニで買ったサンドイッチと缶コーヒーで簡単に朝食を済ませていた。

「神楽坂さん…バイタルのチェックと採血をしますね…」

「はい…」

豊が私のベットをボタンで起こした。

若い看護師がバイタルチェック。
そして、細菌感染の数値を調べるため、採血をした。

「ありがとう御座います…」

看護師は一礼して出て行った。

「ちゃんと眠れた?」

「ん、あ・・・少しは…」

「…仕事はどうするの?」

「行くさ・・・でも、早めに切り上げて…また来る…」

「社長がそれでいいの?」


「…今はお前のそばに居るのが優先だと会長からのお達しだ・・・」

「お義父さん…」

「…じゃまた来るよ…睦月」

豊は頬にチュッとキスして出社した。


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