Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
手術室から病室に戻った睦月とも対面。
二人でパパとママになった喜びを分かち合い、俺は槇村先生と一緒にNICUに足を運び、我が子の再び対面した。
保育器の中で眠る我が子の足には点滴、口にミルクを流し込むチューブと鼻周りを覆う人口呼吸用のマスク、胸の辺りには心肺のモニターと小さなカラダにありとあらゆる医療用器具が取り付けられていた。
―――可哀想な姿に胸が切なく詰まった。
「これから七十二時間が勝負です・・・」
「はい…」
早産で誕生した赤ちゃんには七十二時間以内に様々な合併症が起きる可能性がある言われている。
でも、そのリスクの壁は赤ちゃん自身が超えなければならない壁。
パパとママの俺達には何も出来ない・・・
「でも・・・元気な産声だったし…そう心配はないと思います…でも・・・もしものコトがあるので…その時の覚悟はしておいてください」
「はい…」
「赤ちゃんに少し触れてみますか?」
「いいんですか?」
「はい…」
俺は槇村先生の指示で手入れ窓から手を差し入れた。
我が子の小さな手に俺の指先が触れるとキュッと無意識に握って来た。
その温かさと力強さに何とも言えない感情がココロの奥から迫り上がる。
「・・・パパになった実感湧きました?」
「あ・・・はい・・・」
「赤ちゃんはスタッフに任せ…貴方は奥様のそばに付き添ってあげてください」
「はい…」
二人でパパとママになった喜びを分かち合い、俺は槇村先生と一緒にNICUに足を運び、我が子の再び対面した。
保育器の中で眠る我が子の足には点滴、口にミルクを流し込むチューブと鼻周りを覆う人口呼吸用のマスク、胸の辺りには心肺のモニターと小さなカラダにありとあらゆる医療用器具が取り付けられていた。
―――可哀想な姿に胸が切なく詰まった。
「これから七十二時間が勝負です・・・」
「はい…」
早産で誕生した赤ちゃんには七十二時間以内に様々な合併症が起きる可能性がある言われている。
でも、そのリスクの壁は赤ちゃん自身が超えなければならない壁。
パパとママの俺達には何も出来ない・・・
「でも・・・元気な産声だったし…そう心配はないと思います…でも・・・もしものコトがあるので…その時の覚悟はしておいてください」
「はい…」
「赤ちゃんに少し触れてみますか?」
「いいんですか?」
「はい…」
俺は槇村先生の指示で手入れ窓から手を差し入れた。
我が子の小さな手に俺の指先が触れるとキュッと無意識に握って来た。
その温かさと力強さに何とも言えない感情がココロの奥から迫り上がる。
「・・・パパになった実感湧きました?」
「あ・・・はい・・・」
「赤ちゃんはスタッフに任せ…貴方は奥様のそばに付き添ってあげてください」
「はい…」