Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
未来に向かって
手術の翌日から少しずつ歩行訓練が始まり、赤ちゃんとも対面した。

「神楽坂さんのベビーを担当させて頂いています。新生児科医の槇村遙(マキムラハルカ)です」
クリッとした大きな瞳に丸い小顔の可愛らしい女医だった。
槇村と言う苗字が大きく頭の中で引っかかった。

「もしかして…槇村先生の奥さんですか?」

「あ…まぁ―・・・」

初めて知った…
槇村先生ってご結婚されてんだ…


私は槇村先生の奥様から色々と我が子について説明を受けた。

「何かご質問ありますか?」

「別に…ありません…」

「・・・そうですか…貴方も奏弥さんのコト…独身だと思っていましたよね…」

「はい…」

「すいません…」

「いや…別に…私が勝手に思っていただけで…」

紗羅さんは知っているんだろうか??

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