Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「豊、知ってた?」
仕事を終え、病室に来た豊に訊いた。
「何を?」
「槇村先生の奥さんってNICUのドクターだって…」
「知らない…そうなの?」
「そうみたい・・・ショックだな・・・」
「何で!?お前がショック受けるんだ?」
「紗羅さんもショック受けてたよ…」
「…二人揃って何だよ…」
「それよりもちゃんと出生届、出してくれた?」
「出したよ…名前は歩だけど…良かったよな…」
「うん…じゃ明日…早速NICUに行って…保育器に名前を書き込んで貰おっ」
「神楽坂さん」
噂をしていたら、槇村先生が縫合傷の消毒に来た。
「・・・傷が痛みますか?」
「まぁ―・・・でも・・・看護師さんに言って…鎮静剤頂きました」
「赤ちゃんにも会いました?」
「はい…槇村先生の奥さんにも会いました…」
「遥に会いましたか…神楽坂さんにもバレちゃったのか…俺が既婚者だって…」
「既婚者だとバレると何か不都合あるんですか?」
「・・・別にありませんよ…でも、遥の方が…早産した妊婦さんたちから同じ質問を繰り返され、うんざりしているみたいです…そのうち・・・仕事場では旧姓で通すかもしれませんね」
「そうなんですか・・・」
「・・・傷の具合も大丈夫ですね…無理はせず…明日も癒着防止の為、歩行訓練をして下さい…」
「ありがとう御座います・・・」
仕事を終え、病室に来た豊に訊いた。
「何を?」
「槇村先生の奥さんってNICUのドクターだって…」
「知らない…そうなの?」
「そうみたい・・・ショックだな・・・」
「何で!?お前がショック受けるんだ?」
「紗羅さんもショック受けてたよ…」
「…二人揃って何だよ…」
「それよりもちゃんと出生届、出してくれた?」
「出したよ…名前は歩だけど…良かったよな…」
「うん…じゃ明日…早速NICUに行って…保育器に名前を書き込んで貰おっ」
「神楽坂さん」
噂をしていたら、槇村先生が縫合傷の消毒に来た。
「・・・傷が痛みますか?」
「まぁ―・・・でも・・・看護師さんに言って…鎮静剤頂きました」
「赤ちゃんにも会いました?」
「はい…槇村先生の奥さんにも会いました…」
「遥に会いましたか…神楽坂さんにもバレちゃったのか…俺が既婚者だって…」
「既婚者だとバレると何か不都合あるんですか?」
「・・・別にありませんよ…でも、遥の方が…早産した妊婦さんたちから同じ質問を繰り返され、うんざりしているみたいです…そのうち・・・仕事場では旧姓で通すかもしれませんね」
「そうなんですか・・・」
「・・・傷の具合も大丈夫ですね…無理はせず…明日も癒着防止の為、歩行訓練をして下さい…」
「ありがとう御座います・・・」