Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~

「睦月さん…」

凛香さんはカラダを起こし、私を迎えた。

「あ・・・睦月」

紗羅さんも由羅を抱っこして見舞いに来ていた。

「由羅ちゃんも大きくなったわね…」

「そう？最近は良く笑うから…佐久也がメロメロよ…今から・・・嫁には行かせないと宣言してる」

「・・・ウチの柊也さんなんて…生まれた瞬間から・・・メロメロよ…父親って…本当に娘が可愛いみたい…」

由羅ちゃんは私にも愛想よく笑ってくれた。

「歩君はどう？」

「もうすぐ退院できそう…」

「そっか…」

「でも・・・これからが大変かも…」

私と豊、歩の三人の生活…

「私もサポートするわよ…睦月」

「ありがとう…紗羅さん」