Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
診察後、母も呼ばれ、井沼先生が告げた。
「心臓の音が聞こえません。恐らく赤ちゃんは胎内で・・・」
残酷な宣告だった。
後二ヵ月もすれば…私達の赤ちゃんはこの世に産まれて、豊と私はパパとママになるはずだった。
三度目でようやくここまで、育ったと言うのに。
「先生、嘘だと言って下さい!!」
私は大きなお腹を摩りながら先生に訴え、撤回を求めた。
「神楽坂さん、落ち着いて下さい!!」
「これが…落ち着いてなんて…」
「そうですよ!!先生」
母も私に同調して、先生を訴えかけてくれた。
でも、先生にも言っても、私達の赤ちゃんは胎内で亡くなっていた。
「心臓の音が聞こえません。恐らく赤ちゃんは胎内で・・・」
残酷な宣告だった。
後二ヵ月もすれば…私達の赤ちゃんはこの世に産まれて、豊と私はパパとママになるはずだった。
三度目でようやくここまで、育ったと言うのに。
「先生、嘘だと言って下さい!!」
私は大きなお腹を摩りながら先生に訴え、撤回を求めた。
「神楽坂さん、落ち着いて下さい!!」
「これが…落ち着いてなんて…」
「そうですよ!!先生」
母も私に同調して、先生を訴えかけてくれた。
でも、先生にも言っても、私達の赤ちゃんは胎内で亡くなっていた。