Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
背も高さも同じぐらいで二人とも彫りが深い、どっちかイケメンかなんて甲乙つけ難い。弟の琉希君は母親の中尊寺千愛似で中性的だけど、千里さんは御堂社長似で、ハンサムで男っぽい顔立ち。
指は長く太く武骨に見えるけど、実は器用で繊細な動きを見せ、ショコラの装飾は父親よりも細かい。
その一つ一つが芸術品だとインスタにも度々アップされる。
姉の朱里さんと弟の琉希君のSNSでの宣伝も影響していると思うけど、見た目のクオリティもさることながら味の評価も高い。
「睦月さんも食べる?」
「喜んで頂きます!!」
「じゃコーヒー淹れるよ」
御堂社長がコーヒーの支度を始める。
私が座るスツールの隣のスツールに千里さんが腰を下ろす。
彼のカラダからショコラの香りが漂う。
「睦月さんは仕事?」
「はい」
指は長く太く武骨に見えるけど、実は器用で繊細な動きを見せ、ショコラの装飾は父親よりも細かい。
その一つ一つが芸術品だとインスタにも度々アップされる。
姉の朱里さんと弟の琉希君のSNSでの宣伝も影響していると思うけど、見た目のクオリティもさることながら味の評価も高い。
「睦月さんも食べる?」
「喜んで頂きます!!」
「じゃコーヒー淹れるよ」
御堂社長がコーヒーの支度を始める。
私が座るスツールの隣のスツールに千里さんが腰を下ろす。
彼のカラダからショコラの香りが漂う。
「睦月さんは仕事?」
「はい」