Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
試食をしながら御堂社長に改善点を伝え、新たな調理道具の試作品を受け取った。
「豊君もとうとう『レオン』の社長に就任したんだな」
タイミング良く、私と千里さんは帰りが一緒になり、二人でエレベーターに乗り込んだ。
話題は豊の話。
「もしかして…千里さんもパーティに来てました?」
「あぁ~あれだけ大勢人が居たんだ…気づかなかった?」
「はい」
「そう…俺は気づいていたよ…豊と仲良く一緒に居たね」
「え、あ…あれは偶々ですよ…別に仲良くなんかありません…」
私は向きに返した。
「二人は別居婚だって…噂されてるけど…ちゃんと離婚してんだろ?」
「はい…」
こんな風に言われるなら、旧姓に戻れば良かった。
「君は策士だね…」
「えっ?」
地下の駐車場に辿り着いた。
「次は何処に移動?」
「有明のスクールに行きます」
「有明か…車で送るよ。乗りなよ…睦月さん」
「でも・・・」
私が返事に戸惑ってると「俺は有明の『ヘブンズホテル』に用があるんだ」と付け加えた。
「豊君もとうとう『レオン』の社長に就任したんだな」
タイミング良く、私と千里さんは帰りが一緒になり、二人でエレベーターに乗り込んだ。
話題は豊の話。
「もしかして…千里さんもパーティに来てました?」
「あぁ~あれだけ大勢人が居たんだ…気づかなかった?」
「はい」
「そう…俺は気づいていたよ…豊と仲良く一緒に居たね」
「え、あ…あれは偶々ですよ…別に仲良くなんかありません…」
私は向きに返した。
「二人は別居婚だって…噂されてるけど…ちゃんと離婚してんだろ?」
「はい…」
こんな風に言われるなら、旧姓に戻れば良かった。
「君は策士だね…」
「えっ?」
地下の駐車場に辿り着いた。
「次は何処に移動?」
「有明のスクールに行きます」
「有明か…車で送るよ。乗りなよ…睦月さん」
「でも・・・」
私が返事に戸惑ってると「俺は有明の『ヘブンズホテル』に用があるんだ」と付け加えた。