Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「スクールの見学がしたいんだって…」

私は渋い顔で皆に説明をした。

山城さん達は私をそっちのけで、千里さんの周囲を取り囲んだ。
何処かの異国でハーレムを作るシークのよう。

「そうだ…皆さんにも俺の試作品食べて貰おうかな…」

彼は持っていた紙袋から試作品の残りの入った容器を取り出す。

「いいんですか?」

「どうぞどうぞ。食べたら、一言感想お願い」

千里さんは爽やかな笑顔で山城さん達に試食をお願いした。

「じゃ飲み物淹れますね・・・」

山城さんが気を利かせた。

「私も手伝うわ」



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