Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
豊は完食し、「ご馳走様」と合掌。
私の言う通り、さっさと部屋から出て行こうと玄関先に向かう。
「これ…どうぞ」
「何これ?」
私は帰り際に、彼の内緒で作ったサンドイッチを渡した。
「明日の朝食用のサンドイッチよ・・・食べなさい」
「いいのか?」
「容器は返さなくてもいいから・・・」
「ありがとう…睦月」
豊は軽く笑い、礼を言うと自分の部屋に戻って行った。
彼の部屋には空の写真がない。
彼の中には私も空も居ないんだと思うと切なくなった。
つい腹が立ち、あんな心にもないコト言ってしまい、後悔する。
彼は唯のご近所さん、そう思うコトにしよう。
私の言う通り、さっさと部屋から出て行こうと玄関先に向かう。
「これ…どうぞ」
「何これ?」
私は帰り際に、彼の内緒で作ったサンドイッチを渡した。
「明日の朝食用のサンドイッチよ・・・食べなさい」
「いいのか?」
「容器は返さなくてもいいから・・・」
「ありがとう…睦月」
豊は軽く笑い、礼を言うと自分の部屋に戻って行った。
彼の部屋には空の写真がない。
彼の中には私も空も居ないんだと思うと切なくなった。
つい腹が立ち、あんな心にもないコト言ってしまい、後悔する。
彼は唯のご近所さん、そう思うコトにしよう。