Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
正月から全く帰らなかった自宅に久方ぶりに戻った。そして、親子三人で食事を共にした。
「へぇー…豊君に会ったのか…」
父は母よりも三歳年下。
『帝都百貨店』の会長に就きながらも経営面は兄に任せ、自身は夢半場に終わったパティシエの道に再び進み、『帝都百貨店』のオリジナルスイーツの開発に没頭していた。
「豊君も亡くなった我が息子の空君のコトを今も想っているんだな・・・」
「空君は神楽坂家の跡取りになる存在だったから…」
その神楽坂家の跡取りとなる空を私の子宮の病で死なせてしまった。
医師は空の死亡は原因不明だと説明したけど、実際、その後に私は『不育症』と診断された。
空の死亡は母である私の責任。
「睦月、顔色が悪いわよ…」
「ゴメン…私…何だか食欲がないわ…先に寝るわ」
「そうか?お前も仕事忙しそうだからな・・・でも、仕事もほどほどにしろよ、睦月」
父は私のカラダを気遣ってくれた。
「お父さんもね・・・」
「へぇー…豊君に会ったのか…」
父は母よりも三歳年下。
『帝都百貨店』の会長に就きながらも経営面は兄に任せ、自身は夢半場に終わったパティシエの道に再び進み、『帝都百貨店』のオリジナルスイーツの開発に没頭していた。
「豊君も亡くなった我が息子の空君のコトを今も想っているんだな・・・」
「空君は神楽坂家の跡取りになる存在だったから…」
その神楽坂家の跡取りとなる空を私の子宮の病で死なせてしまった。
医師は空の死亡は原因不明だと説明したけど、実際、その後に私は『不育症』と診断された。
空の死亡は母である私の責任。
「睦月、顔色が悪いわよ…」
「ゴメン…私…何だか食欲がないわ…先に寝るわ」
「そうか?お前も仕事忙しそうだからな・・・でも、仕事もほどほどにしろよ、睦月」
父は私のカラダを気遣ってくれた。
「お父さんもね・・・」