Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「空のコト忘れてはいなかったのね…」
「あ・・・俺は曾祖母の命日だから…墓参りしただけだ…」
「豊…」
「勘違いするな…お前と莉真さんは空の墓参りだったのか…」
豊は冷たく言い放ち、ウザそうに額に垂れた長めの前髪を掻き上げた。
「今度、貴方に会って貰いたい人が居るの…いいかしら?」
「誰だ?」
「私の新しい恋人…御堂千里さん」
「・・・お前は御堂さんと交際してるのか?」
豊は瞳を開き、私を見つめた。
「悪い?」
「別に…ようやくお前も空のコトを忘れる気になったか…安心したよ…」
「貴方は忘れても…私は空のコトは絶対に忘れない…胎内で死亡したけど…私のお腹を痛めて産んだ子供だもん」
「だから、いつまでもそのロケットペンダントをしてるのか」
彼は私の首許のペンダントを呆れた瞳で見つめる。
「悪かったわね…でも、このペンダントは豊からのプレゼントでしょ?」
「そうだっけ?」
当の本人が忘れていた。私は呆れて物も言えない。
「・・・分かった…御堂さんと会ってやる…仕事のスケジュール見て、そっちにラインを送る。アカウントは変更してないか?」
「昔と同じよ・・・」
「じゃ連絡する」
彼が私のゴミ袋を奪った。
「それ私の…」
「下に下りるついでだ・・・捨ててやる」
「あ・・・俺は曾祖母の命日だから…墓参りしただけだ…」
「豊…」
「勘違いするな…お前と莉真さんは空の墓参りだったのか…」
豊は冷たく言い放ち、ウザそうに額に垂れた長めの前髪を掻き上げた。
「今度、貴方に会って貰いたい人が居るの…いいかしら?」
「誰だ?」
「私の新しい恋人…御堂千里さん」
「・・・お前は御堂さんと交際してるのか?」
豊は瞳を開き、私を見つめた。
「悪い?」
「別に…ようやくお前も空のコトを忘れる気になったか…安心したよ…」
「貴方は忘れても…私は空のコトは絶対に忘れない…胎内で死亡したけど…私のお腹を痛めて産んだ子供だもん」
「だから、いつまでもそのロケットペンダントをしてるのか」
彼は私の首許のペンダントを呆れた瞳で見つめる。
「悪かったわね…でも、このペンダントは豊からのプレゼントでしょ?」
「そうだっけ?」
当の本人が忘れていた。私は呆れて物も言えない。
「・・・分かった…御堂さんと会ってやる…仕事のスケジュール見て、そっちにラインを送る。アカウントは変更してないか?」
「昔と同じよ・・・」
「じゃ連絡する」
彼が私のゴミ袋を奪った。
「それ私の…」
「下に下りるついでだ・・・捨ててやる」