Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
摩弥さんはフルートグラスのシャンパンを飲み干す。
一つ一つの仕草に色気を醸し出す彼女。

摩弥さんを観察する私の顔を見て、ピスタチオを食べながら千里さんは笑っていた。
「豊、摩弥さんとは仕事を通じて知り合ったのか?」

「まぁ、そう言う所だ」

豊は摩弥さんの肩を抱き、シャンパンを飲む。

「付き合って、どれぐらいだ?」

「まだ・・・二ヵ月ぐらいかな?」

「へぇー…摩弥さんは年は幾つなの?」

「私は今年で二十八になります…」

私よりも三歳年下。
でも、彼女の方が色っぽい。

「御堂さんと睦月さんは?」

「あ…俺達は一ヵ月ぐらいかな?なぁ?睦月」

「はい…それぐらいです」




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