Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
三人で私の差し入れのサンドイッチを食べながらお喋り。

帰り際、豊は私に上海のお土産にとパンダのぬいぐるみをくれた。

「ありがとう…」

「テディベアの友達にでもしろっ」

「うん・・・じゃ私はこれで・・・」

豊と摩弥さんは私を玄関先まで見送ってくれた。
時刻は午前零時を回っている。きっと、このまま摩弥さんは豊の部屋にお泊りするんだろうなぁー・・・

そう思うと何だか胸が熱くなり、切なくなっていく。

「じゃおやすみ、睦月」

「おやすみ・・・豊に摩弥さん」

「おやすみなさい・・・睦月さん」

私は廊下に出て、自分の部屋へと戻って行った。

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