Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
離婚後、実家に戻って暫く静養して、元々料理研究家だった母に誘われ、アシスタントとなり、『YouTube』で手軽に出来るレシピ動画のチャンネルを始め、それが見事に当たって母から独立し、今では母よりも有名になってしまった。
視聴者の人達は皆大手GMS『レオン』で有名な神楽坂の苗字に惹かれたよう。
免許証やカードの名前を変更が面倒臭がったのが何よりの理由で。
でも、それは建前。ずっと苗字だけでも、彼と同じで居たかったから。
豊の父親の神楽坂怜会長からは「レオン」の売り上げに大いに役立っているから存分に『神楽坂』の名を使ってくれと頼まれた。
「神楽坂先生に乾杯!!」
皆でフルートグラスに入ったシャンパンを掲げ、カンパイした。
私は上機嫌にシャンパンを飲んでいた。
一人の黒服のボーイがバンケットルームに入って来る。
「神楽坂先生…」
「何ですか?」
「カウンターの男性の客人が至急先生にお会いしたいと言ってるのですが…」
「誰?」
「…誰か訊いてませんが…若い男性です…」
「先生のファンじゃないですか…此処に来る客人だし、変な人居ませんよ…お会いして来たら、どうですか?先生」
山城さんに促され、私は『分かった。後で会いに行くと伝えて』と言った。
視聴者の人達は皆大手GMS『レオン』で有名な神楽坂の苗字に惹かれたよう。
免許証やカードの名前を変更が面倒臭がったのが何よりの理由で。
でも、それは建前。ずっと苗字だけでも、彼と同じで居たかったから。
豊の父親の神楽坂怜会長からは「レオン」の売り上げに大いに役立っているから存分に『神楽坂』の名を使ってくれと頼まれた。
「神楽坂先生に乾杯!!」
皆でフルートグラスに入ったシャンパンを掲げ、カンパイした。
私は上機嫌にシャンパンを飲んでいた。
一人の黒服のボーイがバンケットルームに入って来る。
「神楽坂先生…」
「何ですか?」
「カウンターの男性の客人が至急先生にお会いしたいと言ってるのですが…」
「誰?」
「…誰か訊いてませんが…若い男性です…」
「先生のファンじゃないですか…此処に来る客人だし、変な人居ませんよ…お会いして来たら、どうですか?先生」
山城さんに促され、私は『分かった。後で会いに行くと伝えて』と言った。