Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
朝食の準備をしている間に、豊は秘書の瀬川さんとiPhoneで話をしていた。

「出来たわよ。豊」

「ありがとう…」

二人でダイニングテーブルを囲む。

「こうして朝食食べるのは四年振りね…」

「・・・四年じゃない…四年半振りだ・・・空を亡くした半年間…お前は全くキッチンに立たなかったからな…」

「そうだったわね…」

「いただきます」と二人で合掌した。

「このリゾット美味っ」

「昨日の夜の食べさせるつもりで作ったチーズリゾットよ…豊」

「そっか・・・」

「でも、熱下がって良かったわね…」

「あぁ」

「摩弥さんと上手くやってるの?」

「どうしてそんなコト訊くんだ?」

「いや…別に…気になったから…」

「!?」

「睦月に心配されなくても上手く言ってるさ…俺達…」

「なら、いいんだけど…」

「何だか摩弥さん…柊さんと怪しいから…」

「柊さん?柊さんって…柊紘斗さんか?」

「うん」



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