Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
「どうぞ」

「いただきます…」

私は豊を迎えに来た瀬川さんにもアイスコーヒーと淹れた。

「ところで、社長…大丈夫ですか?」

「あぁ~大丈夫だ。この通り…朝食も完食した。まぁ、でも・・・東亜に行って…諏訪部湊に頼んで、点滴は打って貰おうかな…」

「それがいいと思います…私の方から諏訪部医師に連絡しておきます」

「頼む」

「でも・・・お二人して…部屋の行き来はされているんですね…」

「別に偶々だ…」

「偶々ですか?」

「あぁ、そうだ。なぁ~睦月」

「えぇ~本当にマジ勘弁して欲しいわ…私の部屋で熱出して倒れるなんて…今日は久しぶりのオフだと言うのに…時間を無駄にしたわ」

「…それは悪かったな…でも、安心しろ。もうすぐで俺達は出社するから…」

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