俺だって素直になりてぇよ。

夜の花火。


 悠希Side

 俺は告白する。

『美里、いこ。』

 「分かった。」

 
 俺は、嬉しかった。花火を一緒に見れることが。


『美里、どんなのあがるかな?』

 「大きいのかな。」


 やっぱ好きだな。隣にいるだけで落ち着く。

 美里に俺だけを好きになってもらいたい。


 俺の心臓は、ずっとなっていた。

 ドクドク、鳴り止まなかった。


 手を伸ばせば、触れるその距離に美里がいたから。
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