いつか、君の夢を見た。【完】



「朝夏んチって、もしかして古風な家?」


「へっ?」



たまたま昇降口で一緒になって、俺は気になって聞いてみた。



「いや。最近のことについて疎いじゃん?もしかして、すごい古風な家なのかなと思ってさ」


「あー、まあ、そうね。うん」



なんだか煮え切らない答えだった。


もしかして、なにか朝夏は隠し事をしているのではないだろうか。


ふと、そんなことが頭によぎった。



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