いつか、君の夢を見た。【完】
04.夢の世界
「ったく。泳げないなら泳げないって言えば良かったじゃねえか」
保健室に着くと、保健の先生は会議で席を外しているらしく、鍵だけが開いていた。
Cクラスなんだから、泳げなくて当たり前。
なにもそんな無理して頑張らなくても良かったものを。
「だって、みんな期待してたでしょ?そんなみんなの期待を裏切ることなんてできないじゃない」