いつか、君の夢を見た。【完】
「あー、おかしい。ひさびさにこんなに笑ったわ」
なんていうか、ウチの学校には似つかわしいタイプだ。
笑い方も上品で、その佇まいと言い、振る舞いはまるで薔薇の花のよう。
高嶺の花、というのはこういう人のことを指すのだろうな、と思った。
「私、今日この学校に来たの。ねえ、貴方たちの名前は?」
あ、やっぱり転入生だったのか。
よく見たら制服もピカピカ輝いているように見えた。