My next Prince
「それで、方法なんて1つしか無いじゃん!!」
笑顔で梓は言った。
「えっ!?なになに!!??」
「愁羅この間、時柄君にプレゼントを買ったでしょ??」
「ぅん。まぁ…一応…。」
「プレゼントを渡す時と一緒に告白すれば良いんだよ!」
「……。」
「これしか無いって☆」
「うーん…、確かにそれしかないけれど…。」
「けれど??」
「私には無理だよ!!」
「愁羅」
梓は私の名を呼び、1回目を閉じてこう言った。
「告白するって決めたら何もかも無理っていっていたらダメだよ。一歩踏み出してごらんよ。自分から勇気を出さないと変わらない事もあるんだよ。」
梓の顔はいつもの明るくて元気な顔ではなく、真面目な顔だった。
梓の言葉は、私の心に響いた。