My next Prince


今は放課後
梓と一緒にいつものように、教室に残っておしゃべりをしている。


「あぁ…秋だね~」

「愁羅少しおばあちゃんみたいなこと言っているよ…」

「そうかな??」

「うん」


校庭にある木々が風に吹かれて、枝から揺れて葉が揺れる。


やっぱり、秋は良いな…


ある事を除いて……


「…もうすぐテストだ…」

「そうだね」


梓は、いたってすずしい顔をしている。


「どうして、梓はそんなに涼しい顔をしていられるの??」

「悪いけど私まぁまぁな成績とっているからね。まぁ、彼氏のおかげでもあるけれど…」


「そう言えば、梓の彼氏についてまともに聞いたことがなかった。どんな人なの??」


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