優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
もう一つの告白
祥太君のコンサート当日。


あいにくの雨。


今日は私…


お気に入りのワンピースを着ようと思う。


白いワンピース。


ずっと着たかったけど、着る機会がなかったから。


着替えてメイクして、赤い傘をさして、バス停へ。


会場までは家から1時間程で着いた。


すごい…


大きくて立派なホールには、かなりの数のお客さんが来場していた。


みんな雨なんて関係ないって感じで、ワクワクしてコンサートを楽しみに待っている。


『ねえ、山崎祥太君。このパンフレットの写真、どれも本当に素敵よね』


私の隣の席に座った若い女性が言った。


『本当~ああ、もうすごくカッコいい』


女性の友人も言った。


『祥太君のピアノ、最高だよね』


『うん。私、昨日祥太君のピアノ聴けると思うだけでドキドキして、興奮して眠れなかったんだから』


『わかる~私も恋人に会えるみたいな気分』


そう言って笑い合ってる。
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