優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
その時、祥太君からメールがきた。


「レストランで少し待ってて」と。


その数分後、それほど待たずに祥太君が入ってきた。


『嘘っ、こんなに早くきてくれたの?楽団は大丈夫?』


びっくりして聞いたら、祥太君は少し息を切らしながら、


『大丈夫。みんなには大事な約束があるって話してるから。待たせてごめんね』


って、ニコッと笑った。


この笑顔…本当にズルい。


素敵過ぎるでしょ。


あの演奏を聞いた後だから、余計にそう思うんだろうか?


私も、首を横に振って笑った。


『祥太君…今日は素晴らしい演奏、本当にありがとう。コンサート、最高に良かったよ』


『本当?…だったら良かった。来てくれて嬉しい。舞台から結菜ちゃんがいるの、ちゃんとわかったよ』


『そうなの?恥ずかしいな』


『来てくれたって思うと、すごく気合いが入ったし、頑張れたから』


祥太君の優しい言葉。


『周りの人もみんな、祥太君のピアノに感動してたよ』


『ありがとう…でも、他のお客様には申し訳ないけど…今日だけは…』
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