優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～【リニューアル版】

立ち止まって私を見る祥太君。


雨は、少し小降りになってきた…


『結菜ちゃん…』


その真剣な眼差しが私の心を揺らした。


少しだけくちびるを噛み締め、そして、ゆっくりと口を開いた。


『俺、あなたが好きです。出会う前からずっと…』


『…祥太君…？』


『好きだよ、本当に。俺、結菜ちゃんしか見えてないから』


その真っ直ぐな視線は、私から離れることはない。


ずっと優しく見つめて…


私も、1秒だって目をそらすことができなかった。


『そんなこと言われても…信じられないよ。私なんかのどこがいいっていうの？私、祥太君みたいな若くて素敵な人に好きになってもらえるような人間じゃないし、それに…会う前からってどうして？前から私を知ってたの？』


『…うん。知ってたよ』


『どこかで会った？』


『…ブログ。ブログの中にいる結菜ちゃんに…いつも会ってた』


『え…私のブログ見てくれてたの？』