優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
それに、パパの大事にしてた別荘を引き継ぐ決断をした、ワクワクと同時に感じたちょっと不安な気持ちまで、祥太君にわかってもらえてた気がして…


『祥太君、ありがとう…』


『…自分がいろいろ悩んでたからさ、結菜ちゃんの笑顔とか、前向きな姿に、元気と勇気をもらってた。だから…自然に…結菜ちゃんのこと、好きになってたんだ』


『そんな…』


『さっき、私なんてって、自分のことを否定的に言ったけど、そんな風に思う必要ないよ。だって…あなたは、誰よりも素敵だから』


『そんなこと…』


私は、首を何度も横に振った。


『結菜ちゃんに、毎日消えそうな心の隙間を埋めてもらってた。そして、別荘にきて、一緒に住むうちに、完全に心を取り戻したんだ。結菜ちゃんに言われて、ピアノへの情熱がさらに燃え上がった。父にも明日話そうと思う』


『お父様に話すのね』


『結菜ちゃんのおかげだよ。どんなことを言われても、父がわかってくれるまで、話して行こうと思う』
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