優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
そういえば、あの人と結婚してから旅行なんて行ったこと無かった。


誘われたことも1度もなかったし、あの人と行きたいなんて…


思わなかったんだ。


『すごく…嬉しい。温泉、行きたいな』


『本当?良かった!じゃあ、早速予約しようよ。みんなの都合聞いてみる』


『じゃあ、予約は颯に任せる。いいとこ頼むぞ』


『任せて、祥太兄』


そうだ。


最近颯君は、祥太君のことを祥太兄って呼ぶようになった。


最初は、一緒に暮らす中でいろいろぶつかることもあったけど、だけど、きっと…


いい意味で刺激し合って、お互い分かり合えてきたんだろうな。


みんな、とても仲が良くて嬉しい。


本当にそれが1番嬉しいよ。


『結菜さん。お金は僕達が出しますから何も気にしないで下さいね』


文都君が、そんなことを言ってくれた。


『えっ、ダメだよ、そんなの悪いよ。みんなそれぞれで…』
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