優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
散策を終え旅館に戻ると、みんなはそれぞれに自由に過ごした。


温泉に入ったり、旅館内を見て回ったり。


そして、いよいよ夕食の時間になった。


『すごいわね~会席料理だなんて豪華ね。美味しそう』


『祥太兄、乾杯の音頭とって』


颯君が祥太君に言った。


『うん、じゃあ…今日はみんなで旅行にこれて良かったです。いっぱい思い出を作って楽しみましょう~カンパイ!』


『カンパイ!』


ここの懐石料理は、ひとつひとつの盛り付けが綺麗で繊細で、とても美味しかった。


目でも舌でも楽しめる日本料理って、すごくいいなと思った。


2時間半程ゆっくりと食事をして、私は温泉に入ることにした。


お義母さんとひなこちゃんは、さっき大浴場に入ってたから、今度は自分達の部屋の露天風呂に入るみたい。


私は、準備をして1人で大浴場に向かった。


久しぶりの温泉。


ワクワクしながら広いお風呂に身体を沈めると、自然に心地良いため息が漏れた。


『はあぁ…』


あまりに気持ちが良くて、時間を忘れてゆっくりと浸かってたからかな…少しのぼせてしまった。


顔も赤いだろうな。


『残念だけど、もう出なきゃ』


お風呂から上がって着替えてから、お茶を飲んでひと息ついた。


ああ、幸せ…


私は、十分に温泉を堪能し、この上ない喜びを感じていた。


明日の朝は、私も部屋の露天風呂に入ろう…そう決めて、またワクワクした。
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