優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
『結姉、ごめん。俺、ひなこちゃんに告白されたから…ちゃんと改めて言ったよ。結姉が好きだから、ひなこちゃんとは付き合えないって』


『…えっ』


ひなこちゃんの気持ちを考えると心が痛くなった。


『泣いてたよ。だけど、俺の気持ちはひなこちゃんには無い。どうしても…俺は結姉が好きなんだ。どうしようもないくらい、好きで好きでたまらない。中途半端にひなこちゃんに希望を持たせたら、逆に失礼だと思うから』


『颯君…』


ひなこちゃんには申し訳ないと思ってるのに、すごくドキドキする。


情熱的な言葉に…胸が熱くなった。


『ズルいな、颯。結菜ちゃんはお前1人だけのものじゃないよ。俺も…結菜ちゃんのこと考えると苦しくなる。こんなに好きなのに、一生振り向いてもらえないと思うと怖くなるんだ』


『…わかります。僕も…同じです。結菜さんがいなくなったらどうしようとか。時々、不安で仕方なくて…』


『みんなの気持ち、痛いほどわかる。くそっ、ほんと、なんでみんな結姉が好きなんだよ』
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