優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
『無理に誰かを選ばなくていい。健太さんと別れてすぐに、恋愛なんてできないかも知れないし』


『颯の言う通り。俺達、結構、無理なこと言って結菜ちゃんを困らせてるから。だからゆっくり自然でいいよ。焦らなくて全然いい。それで、もし誰かを選べるようになったら…その時はちゃんと言って。もちろん、他に好きな人ができた時も。俺達は全て受け止めるよ。結菜ちゃんの決断ならばね』


祥太君の言葉、すごく有難かった。


今の私には、誰かを選ぶなんて到底できないから。


私なんかを好きになってくれた3人は、私を守ってくれてる騎士みたいだ。


それとも、もったいないくらいの…


キラキラ輝いてる王子様。


本当に…素敵過ぎるよ。


私は、3人と別れて部屋に戻った。


お義母さんとひなこちゃんはもう眠っていた。


私も布団にもぐりこみ、1人、いろいろ考える。


みんな、私を本気で想ってくれてるんだ…


今日一緒にいて、改めてすごくよくわかった。


でもやっぱり、嬉しい気持ちと同時に、戸惑いや不安、変なプレッシャーがあるのも事実だった。


いったいこの先、私はどうすればいいの?


そんなことを考えてるうち、お酒も入ってるせいか、私のまぶたはすぐに重くなり、気がつくと深い眠りに落ちていた。
< 159 / 204 >

この作品をシェア

pagetop