優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
『ねえ、結菜ちゃん。俺のこと祥太って呼んでよ』


えっ、ちょっと…


そんな色っぽい顔して突然何を言うの?


『そ、そうね、確かに。これから一緒に暮らすんだし、仲良くしたいから、そう呼ばせてもらうね』


私は、必死にこの高揚する気持ちを抑えた。


『じゃあ…祥太って呼んでみて』


『あ、ああ…うん、祥太…君…』


かなりぎこちなく名前を呼ぶ私をじっと見つめる山崎君。


な、何?


恥ずかしいからそんなに見ないで。


『…いいね。年上の女性に名前で呼ばれるのって。でも、本当は呼び捨てがいいけどね』


う、嘘でしょ?


呼び捨てなんてできないよ。


『…それはちょっと…』


『結菜ちゃんの恥じらってる顔、可愛いね。まあ、仕方ないか。他のやつを呼び捨てにするのを見るのも嫌だし、我慢する』


ダメだ…どんどん心拍数が上がってく。


何なのこれ?


それに、今、私のこと可愛いって言った?


ううん、何かの間違いだよ、本気なわけない。


若い男子にからかわれてるだけ。


きっとそう。
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