優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
涙が止まらなかった。


祥太君がいなくなることが、こんなにも寂しいなんて…


ピアノが聞けなくなることが…嘘みたいにつらかった。


でも、私は…


祥太君を、笑顔で見送った。


今は仕事も少し落ち着いたらしいけど、まだ日本には戻れそうにないみたいだった。


だけど、ピアノは、時々、地元のメンバーとセッションしたりして、息抜き程度に楽しんでるって。


それが、私には1番嬉しい報告だった。


そして、颯君は…


ペンションに飾った絵が海外の有名な画廊の方に認められて、日本で個展を開いた後、その方に海外で活動するように誘われて…


かなりの援助も受けられるとあって、颯君はものすごく悩んでいた。


祥太君もいなくなって、自分までいなくなるのは申し訳ないって、そんな風に考えてたみたいで。


もちろん…


私は、画家への道を応援した。
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